体外受精の具体的な流れについて

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なんとなく体外受精って「すごそうな事」「大変」「しんどい」などのイメージが先に立ってしまって具体的な行動や考えがまとまらないことってないですか?詳しく知らないという方もいらっしゃるので、ここで体外受精の流れについて書いておきます。

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ただの先入観からしっかりとした知識へ変えよう


体外受精が有効なのは大きく分けて4つのタイプ

どんな人に体外受精が向いているんでしょうか。それをわかりやすくまとめてみました。
  • 卵管性不妊
  • 子宮内膜症
  • 原因不明不妊
  • 男性不妊

卵管性不妊

自然妊娠には「卵管が通じていて、卵管の動きが癒着などで障害されていないこと」が重要ですが、ここの問題が一番起きやすいです。その卵管自体を通らず受精を体外で済ませて着床にいたれるという意味で有効です。

過去ブログを参考にしてください⇒不妊原因で一番多い卵管のトラブル

子宮内膜症


最近増えてきている病気で「子宮内膜症」があります。子宮の内膜が育つ場所以外で子宮内膜が育ってしまい増殖ち出血を繰り返してしまいます。子宮内であれば、生理の経血として体外に出せるのですが他の場所で子宮内膜の増殖と出血が起こってしまうと「癒着」がおきたり、その血がたまって「嚢胞」ができたりします(特に卵巣に子宮内膜症の嚢胞がつくられるチョコレート嚢胞が有名です)。卵管の癒着や排卵障害につながり不妊の原因になるので体外受精は有効な手段の一つです。

原因不明不妊


基本的な不妊検査などでははっきり理由がわからないというタイプです。これは本当に原因が不明というより「原因はあるが現段階の検査では見つけれなかった」と考える方が良いと思います。排卵誘発やhMGなどの薬を使うと妊娠率が上がることから妊娠にいたるプロセスに手助けがあった方が良いという事で当然原因はあると思われます。まだまだ検査や技術が発達したといってもわからないことの方が多いのも事実だという事も理解しておきましょう。

男性不妊


最近では顕微授精(体外受精の方法の一つで、卵子の中に精子を注入する方法)を用いることにより、精子が非常に少ない方(乏精子症)や動いている精子が少ない方(精子無力症)、射精精液のなかに動いている精子がいない方(無精子症)など精子所見の状態が悪い方も、受精が可能となっています。

体外受精を効果的だと期待できるのは40代前半まで

体外受精も年齢による効果の差がでます。受精卵が確保できたとして30代前半で37.1%30代後半では30.54%ですが、40歳前半だと15.78%40代後半では3.58%まで落ちてしまいます。もちろん40代後半で妊娠に至る人も当然いますが、確率的には効果的とは言えないと判断されています。

過去ブログを参考にしてください⇒40代の妊娠確率について

つまり体外受精を利用するなら早い段階の方が良いという事を、実際知っておく必要があります。そしてできる事ならある程度の年齢で妊娠できなければ、夫婦でしっかりと検討するというような事を事前に決めておいてもいいかもしれませんね。

体外受精の流れについて

体外受精のやり方を順番に説明していきます。流れは以下の通りです。
  • ①ホルモン剤を投与
  • ↓     ↓
  • ②卵子を取り出す(採卵)
  • ↓     ↓
  • ③精子と卵子を合わせて受精卵をつくる
  • ↓     ↓
  • ④受精卵を子宮に戻す

①ホルモン剤を投与

月経2~3日目の診察と採血検査によって排卵誘発剤の種類を決めて、注射や内服で投与し卵胞を大きくさせます。

②卵子を取り出す(採卵)

卵胞が16~20mmまで成長したところで卵子の成熟を促す薬を投与し、約1日半後に排卵直前の卵胞を膣を通じて穿刺吸引(卵巣に長い針をさして吸引)します。状況に応じて鎮痛剤だけか、静脈麻酔下で採卵を行います。通常では成長する卵胞は1つの事が多いですが、ホルモン剤で刺激しておくと一気に数個~十数個の卵胞がとれる事もあります。

③精子と卵子を合わせて受精卵をつくる

同じ日に男性から精子をとって、卵子と合わせて受精させます。受精のさせ方は2つあり、シャーレというお皿の上で卵子の上に精子をふりかけて自然に受精させる方法と、人工的に卵子の中に精子を細い注射器で注入するやり方(顕微授精といいます)があります。顕微授精は男性の精子の状態が悪い場合や受精障害の場合などに選択されます。

④受精卵を子宮に戻す

受精卵を子宮に戻すのにも2種類あり、採卵した後2~5日程度培養した受精卵を戻す方法や凍結させて時間をおいてから戻す方法があります。現在日本は凍結に非常に優れた技術があり、多くの日本の不妊治療クリニックでは受精卵をいったんは凍結することが多くなっています。それは着床の環境を整えてから凍結した受精卵を融解して戻した方が成功率が上がっているという結果からです。

体外受精にかかるお金の一覧

ここで体外受精にかかる費用についてまとめておきます。
  • 採卵から凍結まで30~50万程度
  • 子宮に戻す作業10~20万程度
  • さらに受精卵の管理費が年間1~5万程度
これらは不妊治療をうける病院によって金額が違いますし、自治体によって補助がでる所もあります。

厚生労働省の特定治療支援事業について⇒http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11908000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Boshihokenka/0000039732.pdf

徳島県こうのとり応援事業(不妊治療費助成事業)について⇒http://www.pref.tokushima.jp/docs/2014012800709/

まとめ

臨床のドクターの話を聞くと体外受精の成功率は20~30%ほどと一般的に言われています。男性と女性の原因も半々と言われており、体外受精を考えるときには「夫婦で一緒に取り組む」という共通した認識が必要だと思います。「知らなかった」という事で時間が単純に経過してしまわないように、しっかりとした知識と体外受精の成功する20~30%に入るように夫婦で妊活に取り組む事が重要だと考えております。

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